11月4日のおばぁタイムス、局面は先手振り飛車の対抗形。角交換から居飛車の銀が立ち遅れているのをみて、左銀を繰り出して攻勢かと思いきや、まさかの手待ち…たしかにビミョーですね。
今回はセンセーショナルな11月3日の新聞記事から。
ざっくり記事の内容は、泡盛残波(ざんぱ)でおなじみの「有限会社比嘉酒造」が、4年間で役員4名の報酬(給与と退職金)計19億4千万円のうち、6億円が「過大」なので経費にしない、と指摘され、それを不服として訴訟となっているようです。
過大役員給与が問題となるのは、たいてい代表者の親族が名ばかりの役員となっていて、ろくに出勤もしていないのにしっかり給与をもらっていて、その給与を経費と認めてもらえないケースが多いですが、今回はここまで対決姿勢ですので、さすがにそのような状況ではないと思います。
個人的には、退職金を狙われたのかも?と想像しています。退職金は一般的に「退職時の給与×在職年数×功績倍率」で計算します。退職金を多めに払うために、退職する前に給与を一気に引き上げてから退職することにより退職金も多く受け取ることも理論上は可能です。しかし、国税当局が退職金が高額であると指摘するために、退職時の給与も高額であると指摘したのではないでしょうか。
ホームページの沿革をみると、どうやら2009年に前代表取締役が会長に就任しています。退職する何年も前から、功労者の会長の退職時にその功績に報いるような退職金を支払うために、保険に加入して退職金支払い原資を計画的に積立て、計算式にあてはまるように給与も引き上げていき、いざ退職と同時に保険を解約して受け取った保険金で退職金を支払う。しかし、利益も給与の伸びに比例して伸びていけばよかったのですが、利益は逆に伸び悩み、過大と指摘されてしまった…勝手な妄想ですが、どうでしょう。
11月4日付会社のプレスリリースをみても、文面からも怒りがひしひしと伝わってきますが、退職金についての説明が先にされているので、先に退職金について指摘されたのかもしれません。
それにしても、なぜこのタイミングで公表されたのでしょうか。どちらがリークしたのか、それともスクープなのか。裁判の行方も気になりますが、今回の事件が社会にどのような影響を及ぼすのか?どうしても気になってしまうニュースでした。
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